内容説明
西周(にしあまね、一八二九~一八九七)啓蒙思想家・教育者。津和野に生まれ、徳川慶喜に軍事顧問として仕える。明治維新後は明六社の啓蒙思想家として、「哲学」という言葉を創るとともに、軍制の整備にも奔走。日本の近代化のために尽力した西周の、新たな人物像を描き出す。
目次
第1章 オランダ留学から幕府目付へ(オランダ留学前史;栄光のオランダ留学;『百一新論』;将軍慶喜の側近として)
第2章 鳥羽伏見の戦いから彰義隊の乱へ(旧幕府軍「戦略」の不在;江戸無血開城;彰義隊の乱;西周、旧藩主に召し出される)
第3章 啓蒙主義的「明六社」の社員として(「明六社」発足の頃;「明六社」を打つ大波;「人生三宝説」;『明六雑誌』の終焉)
第4章 西南戦争から竹橋騒動へ(西南戦争;近代的軍事組織のエートス;「兵家徳行」;「軍人訓戒草稿」;「兵賦論」)
第5章 最晩年(「交詢社」と私擬憲法論争;学士会院・獨逸学協会;中風の足を引きずって)
著者等紹介
清水多吉[シミズタキチ]
1933年会津若松生まれ。1958年東京大学文学部哲学科卒業。1960年東京大学大学院(哲学専攻)修士課程修了。立正大学教授、ニューヨーク・ホウフストラ大学客員教授、東京大学、名古屋大学、早稲田大学等での講師、社会思想史学会代表幹事を歴任。現在、立正大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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