内容説明
生物学の泰斗、毛利秀雄。彼が歩んだ時代は、日本の激動の時代でもあった。本書は自身の生い立ち、研究課題、直面した問題、出会いと別れ、向き合った歴史的事件の数々を精緻な筆致で活写した自伝である。精子研究の礎を築き、大学退官後も様々な仕事に取り組んでいく碩学が、次世代に語りかける。
目次
第1章 若き日の想い出―研究を志すまで(幼少時代の記憶;戦中・戦後の青春 ほか)
第2章 精子学事始め―研究に没頭する日々(なぜ、精子の研究か;東京大学教養学部―駒場・自由の天地 ほか)
第3章 いざ前進―青年将校の抱いた夢(動物学会の革命と精子研究会の発足;ダイニンとチューブリン ほか)
第4章 研究と教育のあいだ―大学・学会の要職時代(多忙な日々;国際生物学賞と国際精子シンポジウム ほか)
第5章 生涯現役主義―東大退官後の日々(生涯教育と生物研究の最前線;後に続くものを信ず―生物学オリンピック)
著者等紹介
毛利秀雄[モウリヒデオ]
1930年東京に生まれる。県立千葉中学校・大阪陸軍幼年学校・成蹊高等学校(旧制)を経て、1953年東京大学理学部動物学科卒業。1954年東京大学理学部附属臨海実験所助手。1959年東京大学教養学部助手。1961年理学博士(東京大学)。助教授、教授、学部長を歴任。1991年東京大学名誉教授、放送大学教授、翌年副学長。1995年岡崎国立共同研究機構・基礎生物学研究所長。2001年岡崎国立共同研究機構長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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