内容説明
大論争。将来のあるべき制度設計への議論を喚起する。政治家・学者・臨床医等の専門家のみならず、NPOや福祉関係者・患者側等多彩な人々へのインタビューから迷走する制度への提言を行う。
目次
1 新制度「創設」までの流れと議論と検証を欠いた「廃止」への道のり(わが国の老人医療制度の変遷と袋小路に迷い込んだ「後期高齢者医療制度」の議論)
2 豊かな長寿社会に向けての13の提言(国民の「納得」と「信頼」を最優先して医療保険制度の改革に着手したい;日本での「かかりつけ医」議論は現実無視の古い医療システムへの幻想;二〇一二年のダブル改定を見据えて高齢者の医療保険と介護保険を一体化した議論を!;患者側の視点に立てば急ぐべきは高齢者医療保険と介護保険一体化の議論;医療費全体の底上げを図るべき、一方、患者の自己負担三割は高すぎる ほか)
3 医療を受ける側から行う問題提起(ポスト「後期高齢者医療制度」デザインへの視点)
用語解説
著者等紹介
松村眞吾[マツムラシンゴ]
医療経営コンサルタント。医院事務長や医療ジャーナリストとしても活動。大阪市立大学大学院経営学研究科特任教授(医療福祉経営論)。神戸大学MBA。1955年大阪生まれ、慶應義塾大学商学部卒業、大手電鉄入社。系列不動産会社にて経営企画や高齢者住宅などの業務に従事。2002年、医療・介護経営を支援する(株)メディサイトを設立、代表取締役に就任。モデルクリニックづくりを目指して医院経営にも参加。また関西、東海を中心に医療法人顧問として経営に積極的に関わっている
冨井淑夫[トミイヨシオ]
医療ジャーナリスト。1955年京都生まれ、関西大学商学部卒業、米国テネシー州立大学でBA修了。医療コンサルタント会社を経て、1989年医療・福祉分野の総合出版社(株)日本医療企画に入社。「フェイズ3」等の専門誌編集長、企画調査室長、関西支社長等を歴任。2007年10月、家族の介護問題により同社を退社。個人事務所・関西医療福祉通信を設立し、フリーランスとなる。08年より本格的に医療専門雑誌、『週刊ダイヤモンド』等の経済誌に取材記事を執筆(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ヒナコ