内容説明
イラン・ナショナリズム史上に重要な影響を及ぼしたハサン・タキーザーデ(一八七八~一九七〇)。政治家、文化人として活躍した彼は、近代イランの画期となったイラン立憲革命を導き、また国民国家形成間もないイランと、欧米とをつなぐ橋渡し役としても貢献した。本書は、タキーザーデの生涯を通じて、近現代のイランがいかにして成立したかを見通す。
目次
序章 イラン・ナショナリズムと知識人
第1章 ナショナリストとしての萌芽
第2章 タブリーズ初の国会議員
第3章 イランを真の立憲制国家へ
第4章 国民国家への遠い道のり
第5章 『カーヴェ』紙と「文化ナショナリズム」の展開
終章 継承されるイラン・ナショナリズム
著者等紹介
佐野東生[サノトウセイ]
1965年静岡県生まれ。1995年ハーヴァード大学修士課程修了。2001年慶応義塾大学文学研究科博士課程修了。この間、在イラン・日本大使館専門調査員、財団法人中東調査会研究員を務める。現在、龍谷大学国際文化学部准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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