内容説明
せんせいに、みんなのたからものを教えてね。子どもたちに考える力を身につけてほしい。子どもたちと本音で語り合える関係をつくりたい。「あのねちょう」はみんなのたまてばこ。
目次
第1章 「あのねちょう」を書く子どもたち(感性豊かな由子ちゃん;解放された子どもたち ほか)
第2章 「あのねちょう」をどのように書かせてきたか(「あのねちょう」をもたせる;毎日、「あのねちょう」と共に)
第3章 「あのねちょう」と特別な配慮を要する子どもたち(学校緘黙児の指導;自閉症児と共に ほか)
第4章 「あのねちょう」に書かれた子どもの本音(お酒を飲まない旦那を;お母さんの心 ほか)
著者等紹介
鹿島和夫[カシマカズオ]
1935(昭和10年)泉佐野市にて生まれる。神戸大学卒業後、神戸市小学校教諭として38年勤務。主に低学年の担任を勤め、「あのねちょう教育」という独自の実践に励む。1979年北原白秋賞受賞。95年読売教育最優秀賞受賞。1996年度に退職。その後、社会福祉法人・太陽の子保育園、安倉児童館に勤務後、現在、あのね子ども相談室を開き、親や教師たちの研修の場を設けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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大粒まろん
15
ヨシタケシンスケさんの一年一組先生あのね。は、有名でも、鹿島和夫先生を知らない方が多い様なので。1935年大阪府に生。神戸大学教育学部卒業後、神戸市小学校の教員として勤務。日記ノート“あのね帳”をとおして、表現活動の実践に取り組む。学級ドキュメンタリー「一年一組」が芸術祭優秀賞を受賞し、ユニークな学級づくりが反響をよぶ。第14回北原白秋賞、第44回読売教育賞最優秀賞を受賞。2023年没 2023/08/09
必殺!パート仕事人
1
2010年出版。子どもたちの詩の掲載ではなく、教育論といったところ。『1年1組~』を読んだだけでは誤解するところもあったようです。どういう作品に丸を付けるか、など。一律の基準ではなく、その子が頑張った度合いに応じてということみたいです。この本の時点で「あれから30年」だけれども、さらに10年経ってますます教育現場は余裕がない。作文教育なんてもうできないのでは…?そして阪神淡路大震災に触れられているが、さらにこのあと東日本があった。2023/07/30