内容説明
脱工業化、グローバル化、人口減少社会、格差社会の到来により、福祉国家、福祉社会も新しい段階に入っている。本書は福祉社会の論理の定式化、「生活の質」から「社会の質」へ、という概念の再定式化を行ない、多角的な視点から福祉社会論へアプローチする。
目次
第1部 高度産業社会と福祉政策(社会変動の現在と福祉政策;福祉政策と価値意識)
第2部 目標概念としての生活の把握のために(「生活の質」、社会指標、主観指標;将来の生活をめぐる意識;「生命の質」と生命倫理;包括的な「生命の質」の定式化へ向けて;政策評価の論理と方法)
第3部 関係性をめぐる様々な論理(共生的関係、社会関係資本、社会的包摂;共生社会の指標体系とモデル化)
第4部 福祉社会論の再構築へ向けて(社会構想としての「社会の質」;福祉国家、福祉社会、共生社会)
著者等紹介
三重野卓[ミエノタカシ]
1974年東京大学文学部社会学科卒業。1979年東京大学大学院社会学研究科博士課程単位取得退学。現在、山梨大学教育人間科学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。