内容説明
介護保険制度の成立は、まさに「世紀の大事業」とも言える社会福祉の歴史上大きな改革であった。その介護保険の実施から10年を経て、めざすべき「介護の社会化」は達成されたのだろうか。いまあらためて制度への理解を深めることから現状の課題をさぐり、より良い高齢社会のあり方を、医療と福祉の視点から展望する。
目次
介護保険の10年―介護の社会化は達成されたか
高齢社会前夜
高齢者像の変遷
高齢者介護問題と家族
高齢者介護と医療と福祉
高齢者医療の新しい方法論
高齢者医療と福祉の統合―介護保険
高齢障害者への自立支援
高齢者医療と福祉の地域システム化
高齢社会と新しい経済モデル
変貌する終末期医療と介護
高齢者福祉への期待と課題
著者等紹介
岡本祐三[オカモトユウゾウ]
1943年生まれ。1968年、大阪大学医学部卒業。1972~95年、阪南中央病院内科医長・健康管理部長、1996~97年、神戸市看護大学教授などを経て、高齢者介護・自立支援システム研究会委員、高齢者介護ケアサービス体制整備検討会委員(いずれも厚生省)歴任。現在、国際高齢者医療研究所所長、岡本クリニック院長。兵庫県介護保険サービス苦情処理委員会会長。「NPO介護保険市民オンブズマン機構・大阪」代表理事。「NPOアクティブライフクラブNALC」顧問(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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