オートポイエーシス論入門

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 271,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784623056033
  • NDC分類 461
  • Cコード C3010

内容説明

一九七〇年代にマトゥラーナが発表し、一九八〇年代にルーマンがさまざまな分野への応用の可能性を開き、一九九〇年代に河本英夫が日本へ紹介した、画期的だが難解で知られるオートポイエーシス論。その新しい、わかりやすいモノグラフ。本書は、従来の論点を整理、解説するとともに、新しいアイディアをも盛り込み「使えるオートポイエーシス論」を目指す。

目次

オートポイエーシス論の傾向と対策
1 オートポイエーシスの定式(定義;概念整理;三つのシステム)
2 オートポイエーシスの認識(オートポイエーシス論の認識論的含意;オートポイエーシスの認識論)

著者等紹介

山下和也[ヤマシタカズヤ]
1965年東京生まれ。1995年京都大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得退学。1999年ボン大学哲学科博士課程修了。2001年ボン大学哲学博士(Ph.D.)。現在、京都文教大学、福井大学非常勤講師。専攻はカント哲学、オートポイエーシス論。ブログ「オートポイエーシスの黒板」主宰(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

きをふし

2
河本、ヴァレラ、ルーマンなどを包括的に解説。オートポイエーシスを説明する文章として一番読みやすく感じた。読み切れてないけど「学問」の話がおもしろそう。2013/11/21

ぷほは

1
再読。ルーマンの社会システム論では、構成素componentと産出の基礎づけが区別できない、という点でAPS論としては少なからず問題を抱えている、という整理。それは恐らくルーマンの整理というより、ウェーバーの理解社会学における意味と意味連関の区別同様、社会学では観察の内部性(外部観察の困難性)があるため、システムの挙動を捉えるときに産出の基礎づけネットワークと構成素のネットワークを区別することが難しいからではないか。この点に無自覚なマトゥラナなどは、「社会システムの構成素は人間」などと簡単に言えてしまう。2017/08/27

Hiroki Nishizumi

1
残念ながら自分には難しい。分かったような分からないような、腑に落ちない。新しい世界観は開けそうにない、、、2016/03/31

mashi

1
河本氏が昼飯吐き出すエピソード好きだなあ2016/01/31

抹茶ケーキ

0
オートポイエーシスの概念整理から始まり、そのパースペクティブからみたシステム論、認識論に進んでいく。オートポイエーシスについて読むのは初めてだったので、概念規定のところが抽象的すぎて最初はかなりしんどかった。丁寧に定義を行っているので、2冊目とかの入門書として役に立つのかも。2016/01/28

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/304504
  • ご注意事項