出版社内容情報
ドイツ出身の医師ケンペルは、様々な力を借りて日本へやってきた。彼が記した『日本誌』から、後に「鎖国」という言葉が生み出されることになる。洋の東西を知的情熱で駆け抜けた人物の一生に迫る。
プロローグ
1 若きケンペル
2 ペルシャへの道
3 ペルシャへ そしてさらなる遠方へ
4 日本への道
5 出島での日々
6 参府旅行
7 京都のケンペル
8 帰国と影響
エピローグ
年表
索引
内容説明
知識欲に駆られた博物学者が徳川日本で見たものとは…。
目次
第1章 若きケンペル
第2章 ペルシャへの道
第3章 ペルシャへそしてさらなる遠方へ
第4章 日本への道
第5章 元禄の長崎
第6章 参府旅行
第7章 京都のケンペル
第8章 帰国と後世への影響
著者等紹介
ボダルト=ベイリー,ベアトリス・M.[ボダルトベイリー,ベアトリスM.][Bodart‐Bailey,Beatrice M.]
1942年ドイツ生まれ。1974年オーストラリア国立大学M.A.(Asian Studies)(修士)。1980年オーストラリア国立大学Ph.D.(文学博士)。現在、大妻女子大学比較文化学部教授
中直一[ナカナオイチ]
1954年生まれ。1980年東京大学大学院人文科学研究科比較文学比較文化専攻博士前期課程修了。現在、大阪大学大学院言語文化研究科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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bellwick
1
東インド会社の医師として徳川綱吉の時代に日本を訪れ、廻国奇観にて日本を欧州に紹介したドイツ人医師ケンペルの生涯をまとめた一冊。牧師の子ながら母国の魔女裁判などキリスト教に疑問を持っていたため、訪れたロシア、ペルシア、インド、日本など外国の文化、宗教に対して偏見を持つことなく紹介をしている。彼直筆の本の翻訳本ではなく、残した膨大なメモをまとめ当時の状況を解説した本なので、江戸時代の感想を記した日記や旅行記のような新鮮な感動には欠けるが、当時の日本の様子や出版後の欧州諸国の反応や影響などいろいろ興味深い。2016/05/08