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内容説明
多様なメディアが交錯する中で、さまざまに社会的な位置を異にする我々の中にどのような読者=オーディエンスとしての実践が育まれていったのか、またそれらは相互に連関するメディアの歴史をどのような軌跡を描きながら生きてきたのかについて、経験される歴史の厚みの中で考察する。
目次
第1部 両大戦間期の大衆文化とメディア・オーディエンス(円本の誕生と「普選国民」;大正期の夕刊紙『東京毎夕新聞』にみる新聞の大衆化;大正期日本における映画恐怖症―ジゴマ、夢遊病、ごっこ遊び;寄席芸をめぐる受容史の再想像―一九二〇年前後の浪花節を焦点として;「聞くスポーツ」の離陸)
第2部 戦後大衆文化とメディア・オーディエンス(戦後映画における観衆;テレビを抱きしめる戦後;大河ドラマの文化政治学―テレビ・メディア研究に対する一つの提案;家庭空間とワイドショー的世界―ワイドショー・ジャングルの成立と拡散)
第3部 越境する大衆文化とメディア消費(戦後流行歌のオーディエンス;新時代のフェティッシュ、モンスター、そして友達―二十一世紀のポケモン資本主義;ナショナルな「日常」としての韓国、オルタナティヴな「想像」としての日本―社会的・歴史的脈絡からみた韓国の若者のJ‐pop消費;グローバル化するサッカー放送とその受容)
著者等紹介
吉見俊哉[ヨシミシュンヤ]
1957年生まれ。1987年東京大学大学院社会学研究科単位取得退学。現在、東京大学大学院情報学環教授
土屋礼子[ツチヤレイコ]
1958年生まれ。1995年一橋大学大学院社会学研究科博士課程単位取得退学。2001年博士(社会学)(一橋大学)。現在、早稲田大学政治経済学術院教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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