内容説明
民衆の意志を政治に反映させる制度、そしてポピュリズム、また媒介する政治指導にはいかなる関係性があるのか、世界8カ国の事例研究において析出し、比較する試みである。
目次
序章 ポピュリズム・民主主義・政治指導
第1章 韓国におけるイデオロギーとしてのポピュリズム―「アメリカ産牛肉輸入問題」をめぐって
第2章 中国における民主主義観の対立―リベラリズムとポピュリズム
第3章 カンボジアの「ストロングマン」―民主化時代の権威主義を考える
第4章 タイのポピュリズムと民主化―タックシン政権の衆望と汚名
第5章 インド政党政治とポピュリズム―インディラ・ガーンディーと会議派の変容
第6章 ロシア政治における「秩序の制度化」―プーチン=メドヴェージェフ政権の今後を見据えて
第7章 オーストリアにおけるポピュリズム現象と民主主義―戦後政治システムの変容
第8章 サッチャー政治における“ポピュリズム”―ホールの「権威主義的ポピュリズム」論をめぐって
著者等紹介
島田幸典[シマダユキノリ]
1972年生まれ。1997年法学修士。1998年京都大学大学院法学研究科博士後期課程退学。現在、京都大学大学院法学研究科准教授
木村幹[キムラカン]
1966年生まれ。1992年京都大学大学院法学研究科修士課程修了。2001年博士(法学)(京都大学)。現在、神戸大学大学院国際協力研究科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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