目次
序説 社会事業の学問的体系
第1章 社会的諸問題の分析と社会事業の位置・性格
第2章 社会事業理論における三つの立場
第3章 社会事業の概念規定
第4章 社会事業の構成
第5章 資本主義の発展と社会事業―イギリスとアメリカの社会を舞台に
第6章 社会保障と社会事業
第7章 日本社会事業の歴史と現実
終章 社会事業の反省と前進
著者等紹介
孝橋正一[コウハシショウイチ]
1912年神戸市生まれ。1935年京都帝国大学経済学部卒業。大阪社会事業短大、龍谷大学、東洋大学、佛教大学教授、文学博士。1999年歿(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ゆう。
26
初版発行は1962年。今では完全に社会福祉の古典となっており、国家試験でも出てくる社会福祉制度論の大家です。アメリカからの輸入社会福祉論を技術論として批判し、資本主義社会における社会福祉とはどのようなものなのかを社会科学的に明らかにしようとしたのが本著といえます。学ぶところは多かったですが、社会福祉を社会政策の派生的産物とするところや資本主義の延命策とするところなどは、同意できない部分もありました。孝橋理論に対してはその後運動論・新政策論が批判的に継承します。こうした流れをしっかりと学びたいと思いました。2018/09/04