目次
日本鉄道史における所有関係―分析の基礎視点
第1部 幹線交通手段としての私有鉄道―国有化以前(資本主義化と私有鉄道創設運動;幹線交通手段としての私有鉄道の発展と確立―蓄積的視角を中心に;鉄道国有への道と経済的必然性)
第2部 都市交通手段としての私有鉄道―国有化以後(私有鉄道のメタモルフォーゼ―都市電気鉄道中心へ;都市交通の近代化;恐慌と陸運市場の構造的変動;戦時国家独占資本主義と交通統制)
第3部 私有鉄道における労働(明治期の電鉄労働;大正期の電鉄労働)
著者等紹介
中西健一[ナカニシケンイチ]
1926年生まれ。1951年京都大学経済学部卒業。現在、大阪市立大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
rbyawa
0
d174、まあ論文集ですね、読むに際して必要とされるのは固有名詞とそれぞれの大まかな歴史(細かく踏み込まないので)、あと近代史くらいでしょうか。要するにその辺を扱っています、明治の終わりの私鉄国有化とその意義、ドイツとの比較、ドイツの鉄道国有化の内実に関しての分析。私鉄国有化から少し離れた大正の終わりくらいから戦中少しくらいまでの時期の資本と私鉄との関係を全体的に触れて、それから大正時代の私鉄の労働環境について、くらいでしょうか。扱い範囲が広くぽちぽち知らないネタはあったんですが読みやすい本ではないかな。2013/11/29