内容説明
世界各地で勃発する紛争。その解決という課題に、ヨーロッパはいかなる役割を果たすのか。ヨーロッパ、アジア、アメリカ出身の実務家および国際関係論、政治学、法学、文化人類学の研究者たちが、それぞれの知見を結集し、このテーマを多角的に検討する。
目次
ユーロ・グローバリズムと紛争管理
第1部 世界を席巻する紛争(新しい世界秩序;変わる紛争、変わらぬ国際機関;二〇世紀の新正戦論)
第2部 ヨーロッパの紛争管理政策(平和と和解の文化を育む―スリランカ平和構築と文化政策;アフリカにおける紛争管理―アフリカのためか、それとも欧州のためか?)
第3部 ヨーロッパとイスラム(デンマークにおける対話と対立―ムハンマド風刺画紛争をめぐって;ヨーロッパにおけるムスリムの若者―アイデンティティの形成と文化的緊張のダイナミクス;対テロ戦争の誤認がもたらす中東の不安定化)
第4部 EU・アジアと国際機関(旧ユーゴスラビア国際刑事裁判所―新しい紛争解決;グローバル規模の紛争に対するヨーロッパの対応―アジアにとって意味すること;ヨーロッパと国際機関―両者の多国間主義は連動しうるのか)
第5部 紛争解決の可能性をめぐって(戦争から学ぶ教訓―紛争解決、テロの時代、ヨーロッパの政策;ヨーロッパにおける歴史の記憶―ユーロ・セントリズムか、ユーロ・グローバリズムか)
著者等紹介
ルイス,ジョナサン[ルイス,ジョナサン][Lewis,Jonathan]
1965年生まれ。1998年イギリス・シェフィールド大学大学院東アジア研究科博士。現在、一橋大学大学院社会学研究科地球社会研究専攻教授
中満泉[ナカミツイズミ]
1963年生まれ。1989年ジョージタウン大学大学院修士課程修了。現在、国際連合本部・平和維持活動(PKO)局政策・評価・訓練部長
スターデ,ロナルド[スターデ,ロナルド][Stade,Ronald]
1953年生まれ。1998年ストックホルム大学博士取得(社会人類学)。現在、スウェーデン・マルメ大学文化社会学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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