出版社内容情報
現代経営学の諸課題は,我々の生活と密着し,相互に多大な影響をもつ。これら諸課題を軸として,現状の把握と今後への展望を探る
内容説明
金融危機や雇用危機など「百年に一度の経済危機」を生み出した「新自由主義的経営」を分析し、株主重視や市民・従業員軽視のコーポレート・ガバナンス、架空性に基づく企業価値、過重労働、現場疲弊、監視、若者の不安定化、グローバルな貧困化、偽装、社会福祉の後退、過剰消費などの多様な社会問題の現状・原因を明らかにする。そして、「社会共生的経営」への転換を唱え、「社会の一部としての企業」を展望する。
目次
社会と企業の経営学―新自由主義的グローバル化との関連で
企業経済の経営学―現代資本主義の「現実」と「架空性」の中の企業経営の科学的分析
過重労働の経営学―過重労働の根絶に向けて
「現場疲弊」の経営学―「現場疲弊」から持続可能な企業経営へ
監視企業と社会の経営学―監視(盗撮・盗聴)の告発と市民的人権の確保
不安定化する若者の経営学―社会的排除から平等・生存権保障のセーフティネット再構築に向けて
「多国籍企業と社会」の経営学―新自由主義的グローバリゼーションから新たな取り組みへ
偽装の経営学―使用価値から企業経営を問う
社会福祉事業の経営学―福祉衰退から生存権保障へ
過剰消費と社会経営学―公共性の転換
共生社会の経営学―変化する「社会と企業」の関係性
著者等紹介
國島弘行[クニシマヒロユキ]
1955年生まれ。明治大学大学院経営学研究科博士課程後期課程単位取得中退。現在、創価大学経営学部教授
重本直利[シゲモトナオトシ]
1949年生まれ。立命館大学大学院経営学研究科博士課程単位取得。現在、龍谷大学経営学部教授
山崎敏夫[ヤマザキトシオ]
1962年生まれ。同志社大学大学院商学研究科博士課程単位取得退学。現在、立命館大学経営学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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