出版社内容情報
新会社法の施行をはじめ,会社の内部・外部の現在の実態を捉え海外の現状と対比し,日本の統治機構の特質と課題を正確に把握する。
内容説明
企業不祥事の多発や国境を越えたグローバルな競争激化を背景として巨大株式会社の経営者に対する牽制・チェック機能の強化と企業経営のあり方そのものがコーポレート・ガバナンスで問われている。1980年代以降の世界的規模での機関投資家の台頭と共に「株主価値極大化」を指導原理とするアングロサクソン・モデルの効率性・有効性が声高に喧伝されてきたが、金融・経済危機の深刻化と共にその矛盾も明らかとなっている。本書はコーポレート・ガバナンスに係わる主要テーマに考察を加えるとともに、国際比較を通して各国固有の多様なガバナンスの存在を明らかにする。
目次
「企業と社会」とコーポレート・ガバナンス
第1部 経営学の基本問題とコーポレート・ガバナンス(会社支配論とコーポレート・ガバナンス;機関投資家の台頭とコーポレート・ガバナンス;取締役会改革とコーポレート・ガバナンス;「企業の社会的責任」(CSR)とコーポレート・ガバナンス
社会的責任投資(SRI)とコーポレート・ガバナンス)
第1部 コーポレート・ガバナンスの国際比較(日本のコーポレート・ガバナンスの特徴と課題;アメリカのコーポレート・ガバナンスの特徴と課題;イギリスのコーポレート・ガバナンスの特徴と課題;ドイツのコーポレート・ガバナンスの特徴と課題;ロシアのコーポレート・ガバナンスの特徴と課題;中国のコーポレート・ガバナンスの特徴と課題;21世紀のコーポレート・ガバナンスの課題と展望)
著者等紹介
海道ノブチカ[カイドウノブチカ]
1948年生まれ。神戸大学大学院経営学研究科修士課程修了。現在、関西学院大学商学部教授。商学博士
風間信隆[カザマノブタカ]
1951年生まれ。明治大学大学院商学研究科博士後期課程単位取得退学。現在、明治大学商学部教授。博士(商学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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