出版社内容情報
いま注目を集める日本のものづくりに関し,よく取り上げられる製品アーキテクチャ論などを再検証し、特質と課題を明らかにする。
内容説明
1990年代以降の、日本企業の「ものづくり」現場の新動向に多面的な考察を加える。「ものづくり」のシステムは、多品種化、製品ライフサイクルの短縮、需要変動の拡大、グローバル化といった現代的市場条件と深く呼応しあい、「ものづくり」現場の労働、技術、管理方式、企業間関係を変化させている。本書は、これら生産現場の生き生きした動向に、経営学の視点から考察を加え、現代日本企業の「ものづくり」を明らかにしている。
目次
第1章 ものづくり論とアーキテクチャ論―鉄鋼、半導体、自動車から考える
第2章 多品種展開と自動車生産システムの新動向―自動車企業のグローバル化を事例として
第3章 現代のものづくりと市場適応―時間をめぐる競争
第4章 品質管理の日本的特質―その組織と担い手の分析を中心に
第5章 トヨタ生産方式における労働と管理―労務管理をめぐる公正性と効率性
第6章 セル生産方式と市場、技術、生産組織―組立方式100年の発達史の中で考える
第7章 セル生産方式と労働―労働の人間化の視点より
第8章 EMSと社会的分業構造の新展開―エレクトロニクス産業における多品種大量生産システム
終章 日本のものづくりとその将来
著者等紹介
鈴木良始[スズキヨシジ]
1950年生まれ。北海道大学大学院経済学研究科博士課程後期課程単位取得中退。博士(経済学、北海道大学)。現在、同志社大学商学部教授
那須野公人[ナスノキミト]
1954年生まれ。慶應義塾大学大学院商学研究科博士課程単位取得満期退学。現在、作新学院大学経営学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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