内容説明
本書では、豊かさの背後に存在する格差問題、待ったなしの社会保障問題、環境問題と企業活動等の現実的課題を分析。また、その上にたって、産業構造の再編や金融システムの再生、財政再建と税制改革、躍進するアジアのなかでの日本経済の地位の確立など、学際的視点から、未曾有の経済危機にゆらぐ日本経済への処方箋を展望する。
目次
世界経済の変容と日本の新たな課題
第1部 経済の安定的成長と財政基盤の確立(産業の構造転換と再編成―近年の加速化をめぐって;東アジア経済との連携強化と安定成長―開かれた日本経済社会の構築;金融システム再生への課題―市場型間接金融を中心に;財政再建と歳出・歳入一体改革―歳出削減と増税)
第2部 「格差」への対応と持続可能な経済社会の実現(格差社会における教育の機能―非選抜型大学の視点から;社会保障改革とその基礎的な諸問題;環境ガバナンスと企業の役割―持続可能な経済社会を目指して;真の豊かさと幸福を増進させる経済社会の構築―構造改革を超えて)
著者等紹介
三好和代[ミヨシカズヨ]
1981年神戸大学大学院経済学研究科博士課程後期課程単位取得。現在、神戸国際大学経済学部教授。専攻は国際経済学、国際金融論
中島克己[ナカシマカツミ]
1942年生まれ。1970年関西学院大学大学院経済学研究科博士課程修了。現在、神戸国際大学経済学部教授。専攻は財政学、地方財政論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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