出版社内容情報
和辻哲郎からオギュスタン・ベルクへと継承された「風土学」を、「通態性」もとづいて都市の全体像を構成する超分野的な取り組み。
内容説明
近代の光と影を集中的に映し出す“都市”。その過去から現在に至る展開を風土学の立場から通態的に構成する。
目次
「都市の風土学」とは何か
第1部 都市の“構造”と“意味”(風景としての都市―風土学的実践に向けて;“原型”としての古代都市―“自然”から“秩序”へ;日本における都市計画の変遷―変容する方格地割)
第2部 アジア都市の身体性(カタストロフと都市景観の記憶―被爆した大地と身体における風土性;「鎮守の杜」の生態象徴と空間変容―沖縄の「ウタキ」と台湾の「大樹公」;聖なる都市のコスモロジー―儀礼都市から祝祭都市へ;縁を生み出す場―宅老所の日本的意義)
第3部 近代都市の光と影(都市の近代とは何か―公共性と風土性のあいだ;都市と近郊農村―近代化による“循環”の消滅;大都市と自由―ジンメルにおける“逆説”;市民活動と現代都市―アレンとのポリス・モデルから;現代都市における共存・信頼・憎悪)
第4部 都市大阪のゆくえ(都市と文化遺産―なにわ・大阪の文化遺産と都市再生;大坂画壇と国際交流―東アジアの視点からの再評価;中小企業再生の道―地財から見た大阪の潜在力;草の根から大阪を創造都市に―廃墟からの蘇生は可能か)
著者等紹介
木岡伸夫[キオカノブオ]
1951年生まれ。1985年京都大学大学院文学研究科哲学専攻博士課程退学。現在、関西大学文学部教授。専門は退学(風土学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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