内容説明
名作は隠れている。大作家の意外に知られていない「意外作」あるいは「問題作」を取り上げ、その作品の持つ意味を探る愉しみへと誘う、異色の文学ガイド。本書では、夏目漱石、宮沢賢治、坂口安吾、カフカ、メルヴィルなど二〇作品を紹介する。
目次
宮沢賢治「やまなし」
カフカ「父の気がかり」
坂口安吾『街はふるさと』
ドストエフスキー『分身』
エミール・ゾラ『ボヌール・デ・ダム百貨店』
森鴎外「有楽門」
夏目漱石『坑夫』
江戸川乱歩「蜘蛛男」
ジュリアン・グラック『シルトの岸辺』
岡本かの子「夏の夜の夢」
野上弥生子「縁」
フローベール『ブヴァールとペキュシェ』
川端康成『みずうみ』
メルヴィル「バートルビー」
谷崎潤一郎「過酸化マンガン水の夢」
室生犀星『蜜のあわれ』
吉行淳之介「家屋について」
プラムディヤ『人間の大地』四部作
日野啓三「七千万年の夜警」
三島由紀夫『命売ります』
著者等紹介
千石英世[センゴクヒデヨ]
1949年生まれ。文芸評論家、立教大学文学部教授
千葉一幹[チバカズミキ]
1961年生まれ。文芸評論家、拓殖大学商学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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