出版社内容情報
権威はいかにして人々を支配し、従わせ続けてきたのか。タブーとされてきた言説をもとに論じる。羽入辰郎の“生きた講義”。
内容説明
社会のなかで権威はいかにして人々を支配し、そして従わせ続けてきたのか。タブーとされてきたこの問題を明快に論じる。“活きた講義録”。
目次
第1部 三年前期 権威と個人(殺し合い;アイヒマン実験;命令されなければ人を殺したがらない人間;認知域の自発的狭隘化 ほか)
第2部 三年後期 権威と大衆(大衆のつかみ方;悪意ある権力者の支配;マルクス主義;デマゴギーの正体―倫理的思考 ほか)
著者等紹介
羽入辰郎[ハニュウタツロウ]
1953年新潟市に生まれる。1975年埼玉大学教養学部卒業。1976年日本社会事業学校研究科卒業。1989年東京大学教養学部教養学科・教養学科第二(地域文化)・ドイツ分科卒業。1995年東京大学大学院人文社会系研究科・倫理学専攻・博士課程修了(博士・文学)。1999年青森県立保健大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
fyoshiki
0
再読。座右の書。すでに十回は繰り返し読んだ。読むたびに発見がある。権威と権力についての分析ゆえ、直接生きることそのものに関わってくる。あいだに話される小噺や例え話がいちいち面白い。プラトンの国家論が現状に対する絶望から始まっているのだと指摘する箇所で言及される長尾龍一氏の論文を読みたい。2017/05/16
こばまゆ
0
DVに関して、最近興味があり、支配の構造を知りたかったので読んでみました。著者の口の悪さには、途中、閉口する箇所もありましたし、極論かな・・と思う部分もありますが、参考になりました!DVの支配の構造とやはり一致しているな・・と感じ、読んで良かったです。最後のまとめは、支配から脱出する方法論が書かれてあり、やはり、やるかやられるかの決意で脱出を試みないといけないんだと感じました この本は、嫌だと思う人もいると思うけど、私は、面白く読めました。2013/01/04
クスモク
0
支配服従関係に陥ったことがあるかと自問するなら、おそらくない。勿論、学校、部活、職場で上下関係にハマったし、親、先生、医者、警察官などの言い付けの多くに抗わなかった。私は本書で取り上げられる支配服従関係を理解できたとは思えない。実感がわかない。これほど他者支配を望む支配者に共感できず、その状況に留まる被支配者に疑問を抱く。先に”おそらくない”と私が言えたのは、こうあるべきだ、という倫理的主張を持っていないからかもしれない。私の倫理的主張があるとして、それは他者の主張よりも優先すべき価値があるだろうか?2023/07/13




