出版社内容情報
本書では、カントの三批判書の全体を一つのものとしてとらえることから、この二百年間、正しく理解されたとは言い難いカント哲学を改めて読み解く。
内容説明
カントの純粋理性批判とは三批判書の全体である。しかし、これまで三批判書それぞれの個別研究や解説はみられたが、全体を一つのものとして解明したものはなかったのではないか。本書では、三批判書の全体を一つのものとしてとらえることから、この二百年間、正しく理解されたとは言い難いカント哲学を、真の人倫の哲学として改めて読み解く。
目次
1 カント哲学の歴史的前提
2 カント哲学の成立
3 純粋理性批判の理念と遂行
4 純粋理性の超越論的分析論
5 純粋理性の超越論的弁証論
6 純粋理性の超越論的方法論
7 カントの人倫の哲学
8 近代世界哲学としてのカント哲学
著者等紹介
池内健次[イケウチケンジ]
1929年福岡県生まれ。1954年京都大学文学部哲学科卒業。東大寺学園中学・高校教諭。天理図書館司書。1990年定年退職。現在、哲学の研究・著述に従事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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