内容説明
製品設計とは設計情報の創造であり、生産とは設計情報を工程から製品へうまく移行させることである。設計情報を論じるとき、最も重要な概念が「製品アーキテクチャ」(設計思想)であり、現在、様々な分野でキー概念として研究の中心になっている。本書は、その製品アーキテクチャの変化と、それをめぐる関係企業間の相互影響を、各工程レベルでの詳細なアンケート調査をもとに分析。各工程における戦略的志向の差や、進展するモジュール化の実態と新たな動向を明らかにする。
目次
第1部 問題意識と研究概要(自動車産業の「モジュール化」分析の現状;製品アーキテクチャとサプライヤーの分析視点)
第2部 製品アーキテクチャの変化プロセスのダイナミズム(製品アーキテクチャの動向とサプライヤーの対応;サプライヤー同士の協業開発;モジュール化プロセスのダイナミズム―日産とカルソニックカンセイの事例;モジュール化戦略と企業間連携―マツダとD社の事例を中心に)
第3部 モジュール化プロセスの諸側面と展開(プロセスとしてのモジュール化の諸側面;インプリケーションと今後の展望)
著者等紹介
具承桓[グスンファン]
1968年韓国釜山市生まれ。1994年釜山大学校商科大学経済学科卒業。同大学大学院経済学科修士課程修了。東京大学大学院経済学研究科修士課程修了。2003年東京大学大学院経済学研究科博士課程単位取得退学。京都産業大学経営学部専任講師・同助教授、東京大学ものづくり経営研究センター特任研究員を経て、京都産業大学大学院マネジメント研究科・経営学部准教授・博士(経済学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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