内容説明
都市不動産の研究はこれまで、経済学、法学、都市工学、あるいは行政、金融など、多方面から取り組まれてきた。本書では各々の視点から主張される争点を抜き出すとともに、分野を超えた相互の関連性を整理した。さらに著者の実務経験から見えてくる不動産市場の現実の動きにも踏み込んで、複雑に入り組んだ不動産市場の全体像を俯瞰する試みとなっている。
目次
第1章 わが国の住宅と住宅金融の歴史
第2章 都市不動産の証券化と定期借家制度
第3章 借地借家法論争とその経済分析
第4章 都市不動産と景観政策
第5章 不動産市場とエージェンシー問題
第6章 不動産市場への行動経済学の適用
第7章 不動産バブル崩壊後の銀行経営分析
著者等紹介
柿本尚志[カキモトタカシ]
1954年生まれ。1978年、同志社大学商学部卒業後、(株)大和銀行(現りそな銀行)入行。1996年、部長代理(不動産担当)にて同行退職。2001年、大阪府立大学大学院経済学研究科博士後期課程単位取得。博士(経済学)。現在同志社大学商学部専任講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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