出版社内容情報
関係精神分析を具体的な分析過程を示しながら平易に説いた入門書。分析過程における二人の緊張感が関係性ということをイキイキと写しだす。
内容説明
リビドーやカタルシスをもっと語られるフロイトの「欲動」理論は、「関係基盤」をもって語られる関係精神分析へと発展してきました。関係精神分析を自らリードしてきたミッチェルは個人と関係性、身体と精神の弁証論を本書によって生き生きと活写しました。ソフィー、サラ、ジョージ、ロバート、R.N.などの症例を導入して具体的な分析過程のなかから「関係基盤」のなかでの相互作用、現実的な対人関係の側面を明らかにしました。
目次
ソフィーと精神分析の粉砕機
第1部 分析状況(患者は何を必要としているのか 理論の革命;分析者は何を知っているのか メタ理論の革命;2つの革命の調和)
第2部 精神分析における自己(多重の自己、単一の自己;本当の自己、偽りの自己、そして本物らしさの曖昧さ;攻撃性と危機にさらされた自己)
第3部 分析関係(願望、欲求、そして対人関係的交渉;希望の弁証法)
著者等紹介
横井公一[ヨコイコウイチ]
1982年金沢大学医学部卒業。1984年大阪警察病院神経科。1993‐1996年アルバート・アインシュタイン医科大学トランスカルチュラル・サイカイアトリー・フェローおよびウィリアム・アランソン・ホワイト研究所に留学。1996年大阪市立総合医療センター児童青年精神科。2003年関西福祉科学大学助教授。現在、関西福祉科学大学教授。専攻は精神医学、精神分析学
辻河昌登[ツジカワマサト]
1995年広島大学大学院教育学研究科博士後期課程単位取得退学。1996年兵庫教育大学学校教育学部助手。1999年兵庫教育大学学校教育学部講師。2003年兵庫教育大学学校教育学部助教授。2003‐2004年文部科学省在外研究員(若手教官)としてウィリアム・アランソン・ホワイト研究所に留学。2006年京都大学大学院教育学研究科博士後期課程臨床実践指導者養成コース入学。現在、兵庫教育大学大学院学校教育研究科准教授。京都大学大学院教育学研究科博士後期課程臨床実践指導者養成コース在学中。専攻は臨床心理学、精神分析学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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