内容説明
25年間6回にわたる全国調査を基に実態と課題にせまる。
目次
序章 わが国における社会福祉専門職の研究
第1章 戦後における社会福祉専門職問題の歴史と課題
第2章 「社会福祉士」制度制定の影響と展望
第3章 社会福祉専門職の概念と条件
第4章 社会福祉における専門職性―理論的研究
第5章 社会福祉士の専門職性の内容―実証的研究
第6章 社会福祉専門職の実態の変化―25年間の継続調査より
第7章 国家資格「社会福祉士」の実態
終章 わが国の社会福祉専門職の評価と課題
著者等紹介
秋山智久[アキヤマトモヒサ]
現在、昭和女子大学大学院教授(博士後期課程専攻主任)。博士(社会福祉学)。専門:社会福祉原論、社会福祉方法原論、社会福祉哲学、社会福祉施設運営論。略歴:同志社大学大学院文学研究科社会福祉学専攻修士課程修了。児童養護施設(社会福祉法人)大阪水上隣保館児童指導員、四国学院大学社会福祉学科助教授、明治学院大学社会福祉学科教授、大阪市立大学大学院教授を経て現職。その間に、ミネソタ州立大学ソーシャルワーク大学院留学、メリーランド州立大学社会福祉大学院客員教授。社会福祉士(日本社会福祉士会初代副会長)。社会的活動:日本社会福祉学会理事(運営委員)、日本キリスト教社会福祉学会常任理事、日本社会福祉実践理論学会理事、日本介護福祉学会理事、日本医療社会福祉学会理事、日本ソーシャルワーカー協会理事、日本医療社会事業協会理事等を歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ゆう。
6
2007年初版。社会福祉を人間の全人間的人間とみる視点の専門職が必要だという問題意識から、日本における社会福祉専門職がどのような歴史や課題を持っているのかを、理論と実証で明らかにしようとした本です。社会福祉技術論と制度論の対立を不毛なものと捉え、それを乗り越え統合していく必要性を述べている。社会福祉労働論が明らかにした労働条件などの労働者としての基盤の弱さを受け継ぎつつ、その理解の上に立って専門職論を展開する必要性を問うている。労働論の捉え方が一面的であると思う部分もあるが、とても勉強になりました。2014/09/19