内容説明
現在、われわれの社会は伝統的直系家族構造を維持するのか否か、その曲がり角にさしかかっている。本書では、家研究とライフコース研究を融合するという新しい方法を用いて、近世農村の150年におよぶ人別改帳を分析し、日本の伝統家族である「家」がいつ、なぜ確立したのかを考察する。これは同時に、変容著しい現在の家族を理解するうえでも、貴重な視座を提供するであろう。
目次
第1部 日本における家族史研究(家研究の視角と方法;ライフコース研究の視角と方法)
第2部 家の歴史人口学的分析(対象地域と資料;世帯の永続性;家産と家督の継承;家産と階層の持続性;世帯構造)
第3部 ライフコースの歴史人口学的分析(登場人物の概要;出生;結婚;移動;居住形態と直系家族規範)
著者等紹介
平井晶子[ヒライショウコ]
1970年生まれ。1996年神戸大学大学院文学研究科社会学専攻修了。2002年総合研究大学院大学文化科学研究科国際日本研究専攻修了・博士(学術)。2003‐05年日本学術振興会海外特別研究員・ケンブリッジ大学客員研究員。現在、神戸大学大学院人文学研究科准教授。専門研究分野は家族社会学・歴史社会学・歴史人口学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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