内容説明
人的資源管理など個別管理の展開と労働組合の集合主義という両対立項の関係の組み直し、再編という観点から、現代イギリスの労使関係の変容の内実を詳細に検証・分析する。伝統的な集合主義から離れた労使関係は一体どこに向かうのか。本書では、現地で錯綜する議論を整理し、日本の抱える課題に通ずる労使関係の変容を捉える。
目次
序章 労使関係変容をめぐる三つの仮説―問題設定と理論的枠組み
第1章 変化と改革の開始―サッチャー期のイギリス
第2章 業績管理・業績考課給の展開と人的資源管理
第3章 人的資源管理と協調的組合主義―90年代・パートナーシップ路線の展開
第4章 労働取引の変化とサッチャー改革―「生産性ミラクル」論争の批判的検討
補論 人材形成の場としての企業―保守党政権と職業訓練政策の転換
終章 イギリス労使関係変化の内実とブレア以後
著者等紹介
上田眞士[ウエダマサシ]
1961年京都府京都市上京区に生まれる。1985年東京大学経済学部卒業。労働組合専従書記を経て、2000年京都大学大学院経済学研究科博士後期課程修了。京都大学博士(経済学)。久留米大学商学部准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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