内容説明
法は、作られた場と使われる場が時間的・空間的に異なるにもかかわらず、この社会において、つねに妥当する。こうした法という社会現象がいかにして可能か。その社会的メカニズムを解明する。
目次
序章 根本テーゼ
第1章 普遍性
第2章 妥当性
第3章 安定性
第4章 正当性
第5章 規範性
第6章 体系性
結章 実定法―根本テーゼの再定式化
著者等紹介
土方透[ヒジカタトオル]
1956年生まれ。中央大学法学部法律学科卒業。同大学院文学研究科社会学博士課程修了。社会学博士。ハノーファー哲学研究所客員教授(1993‐95年)。ヴュルツブルク大学哲学部社会学講座客員教授(2000‐01年)。聖学院大学政治経済学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
G.D
0
難解の極みと言わざるを得ない。法が作られた場と適用される場が違うにも関わらず問題ないのはなぜかを法の外部に求めずに理論化している。 いや、わからん。2016/11/08
hsmt
0
「法は法を法的に記述する」とか「コントロールによるコントロールのコントロールである」とか、言いたいことはわかるんだけど、連発されるとがっかりしてくる。2013/03/25
スズキパル
0
「作られる場と使われる場が時間的・空間的に異なるにも関わらず、社会において常に妥当する」という実定法の不思議な性質を、ドイツの社会学者二クラス=ルーマンの法システム論を参考にしながら論じている。パラドキシカルな表現が多くけっこう難解だったが、普遍性、妥当性などの実定法の性質を、動的な概念として捉えなおしていたのは印象的。2013/01/18
陽香
0
ミネルヴァ、070920