内容説明
マックス・ウェーバーはその同時代の状況からどのように課題と素材を受け取り、それに対していったいどのような試行錯誤を繰り返しながら研究を続けていたのだろうか。30代での国民経済学者としての出発から、やがて社会学へと辿りつくまでの諸テキストに見られる関心の相違を追うことで、知の巨人の足どりに迫る。
目次
序論 歴史科学という問題
第1章 社会政策という出発点
第2章 プロテスタンティズム研究と関心の移動
第3章 普遍史と歴史主義の課題
第4章 歴史科学と文化諸科学の関係
第5章 「社会学」という新事業
結論 歴史科学の復権へ
著者等紹介
犬飼裕一[イヌカイユウイチ]
1968年愛知県生まれ。1996年早稲田大学大学院文学研究科博士課程単位取得、博士(文学)(早稲田大学)。北海学園大学経済学部准教授。専攻は20世紀初頭の歴史学思想と社会学思想の相関性(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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