出版社内容情報
初級書で断りなく置かれがちな定義・仮定を明確に解説。明解な数学モデルと解説で、初歩的なゲーム理論・社会的選択までカバー。
内容説明
定義・仮定を明確にし明解な数学モデルと言葉によって解説。個人の意思決定・市場理論から、初歩的なゲーム理論・社会的選択までかばーする。
目次
消費集合と予算制約
選好
選択と需要
顕示選好
需要分析
便益と余剰
期間間選択
不確実性下の選択
完全競争的市場と競争均衡
生産技術〔ほか〕
著者等紹介
林貴志[ハヤシタカシ]
1974年生まれ。2005年ロチェスター大学経済学Ph.D.。テキサス大学オースティン校助教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
海二見
4
トリッキーな感じがするミクロ経済学の本。 #適当2014/01/25
夕刻
4
数あるミクロ経済学のテキストの中でも上位に入る面白さ、明快さが特徴です。今までミクロ経済学のテキストを数十冊近く読みましたが、問題の核心ではないだろうけれどふと疑問に思ったことや疑わしいと思っていたことなどを本書では見事に説明されている。レベルは中級だと位置づけされているが読み易さで言えば入門から中級への橋渡しとしての役割をはたしている。但し、何冊か従来のミクロ経済学のテキストを読んでみないと本書の面白さは感じられないだろう。 2010/08/31
りやうくわん
3
ミクロのテキストで一番面白かった。学部生を想定しているのだろうが、院での副読書にもいいと思う。定理や命題の経済学的意味はもちろん、定義や仮定の持つ経済学的意味まで詳しく解説されている。また類書では端折られがちな(やっかいな)疑問も答えられていて、「かゆいところに手が届く」感じがとてもよかった。誤植が多いが、著者のHPで訂正箇所が公開されている。とはいえ、誤植を探しつつじっくり読む価値を持つテキストであると思う。2011/03/02
Empirestar
2
テキスト的にはよくできているのだが、いかんせんtyposが多すぎる。著者のページで正誤表が出ているけど、それ以上にある。効用と選好の取扱い方がやや従来のテキストとは異なる。2008/11/30