内容説明
支倉常長(一五七一~一六二一)、織豊期~江戸初期の仙台藩士。伊達政宗や徳川家康の意を受けて太平洋と大西洋を渡り、遙かスペイン、ローマまで派遣された支倉六右衛門常長。日本人初の西洋使節として成功を収めたにも関わらず、従来不当に評価されてきた歴史的意義を検証する。
目次
序章 世界に翔る男
第1章 十七世紀初頭の世界―英雄を生み出した大情況
第2章 江戸時代初頭の日本―英雄を生み出した中情況
第3章 支倉・西欧使節の出現―英雄を生み出した小情況
第4章 スペイン国王のもとでの盛大な洗礼式
第5章 ローマ法王の大歓迎
第6章 ローマでどう見られたか―支倉の肖像画群
第7章 日本に帰る使節の旅路
終章 使節忘却の意味
著者等紹介
田中英道[タナカヒデミチ]
1942年東京都生まれ。1963年東京大学文学部仏文学科卒業。1965年東京大学文学部美術史学科卒業。1969年ストラスブール大学Ph.D.。1990年ローマ大学客員教授。東北大学文学部名誉教授、国際教養大学特任教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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