出版社内容情報
本書は、政治・経済・社会の変動が互いに連動している多様でダイナミックな中国政治社会を捉える。台湾も含めて分析。
内容説明
高度経済成長によって、人口14億の6割が農村人口を占める社会から、2030年頃には5億人のホワイト・カラー社会に変容するといわれている中国。政治や社会の問題に自発的に主張する人々が増える一方で、高度経済成長に取り残された人々との格差は大きく開き、重大な社会問題となっている。また、消費ブームの影では、環境破壊が人々の生活を脅かし、経済や社会の矛盾から政治の変化が強く求められている。変化とその影がもたらす中国のうねりは、国際社会にも押し寄せている。社会変化に直面する中国は、国際社会においてどのような役割を果たし、どのような回答を持つのであろうか。社会の変化を見据えた包括的な分析を、各分野の卓越した専門家が多方面から大胆かつ緻密に進める。
目次
現代中国を見る眼
第1部 中国内政(現代中国の政治体制と政治変容;市場化、分権化と中央‐地方関係;社会的流動性の高まりと都市におけるガバナンスの変容;中国農村政治の構図―「村民自治」「農民上訪」「税費改革」をどう見るか)
第2部 台湾(民主化、台湾化する政治体制;米台中関係の歴史と現状)
第3部 中国外交(対外政策の構造と決定;「新安全保障観」の生成と発展―「国家間協調」の徹底化)
現代中国研究へのアプローチ
著者等紹介
天児慧[アマコサトシ]
1947年岡山県生まれ。1980年一橋大学大学院社会学研究科博士後期課程修了。社会学博士。現在、早稲田大学大学院アジア太平洋研究科教授
浅野亮[アサノリョウ]
1955年青森県生まれ。1983年国際基督教大学大学院行政学研究科博士後期課程修了。現在、同志社大学法学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
-
- 和書
- はじめての宗教改革