目次
第1部 法思想・法哲学の歴史(近代以前の法思想・法哲学;近代以降の法思想・法哲学;日本の法思想・法哲学)
第2部 現代の法哲学・法理論(法概念論:法とは何か;法と道徳・倫理;正義の探求;法的思考・司法的裁定)
第3部 現代の諸問題(国内社会の問題;国際社会の問題;生命倫理などの問題)
著者等紹介
深田三徳[フカダミツノリ]
1942年生まれ。同志社大学大学院司法研究科(法科大学院)教授
濱真一郎[ハマシンイチロウ]
1968年生まれ。同志社大学法学部准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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壱萬参仟縁
6
道徳・倫理の多様性(84頁~)。法と正義の問題(94頁~)。濱真一郎先生は、正義とは何か、を読者自らが考えることを推奨している(95頁)。正解は無い、というか、多様な解を挙用するとの理由らしい。どんな形容詞の付く正義なのか、を考えて、例えば、企業の正義はCSRで問う、などは容易に思いつく。騒音規制法や憲法の生存権に抵触しはしないか、と。108頁~はJ.ロールズの正義論。良識ある社会とは共感できる。180頁~は人間の安全保障。個人の生命や財産、権利を擁護する術を考える。A.センの潜在能力(183頁)は有名。2013/04/11
偽装結婚
2
社会制度は法哲学を原理として機能しているはずである。ある社会について何かしら思うところがあるならば、それを語るという作業には、対話のための共通言語としての法思想を、語る者は獲得しておかなければならない、と考えた。法は虚像に過ぎないが、信じるには値するものだと、いまの私には思える。2015/12/15
しろ
2
通読。法哲学・法思想上の主たる論点や有名な法哲学者・思想家の言説がコンパクトにまとめられており、初学者の入門書としては良かった。2013/10/21
遠山太郎
2
法哲学・法思想おもしろい。イギリスよりの発想する方だなぁ。リベラルや正義をどうするか深めたい。ページはないけど、多元論的卓越主義のラズに詳しい両編者だからか、正義や法実証主義が多い。(ラズは個人の自律を促進する福利の倫理のもとに統合されているとのこと。同志社法学49)2013/03/05
枕流だった人
2
船橋市立図書館