感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
どろんこ
6
自学という言葉で知られる南方熊楠は、意外にも強烈なキャラクターだったらしい。気に入らない人にはゲロ吐いたり、逆にお!と思った人には自分の考えを洗いざらい話したりもして、それが礼儀だとする。そんな性格だけあって紆余曲折あったものの、晩年(?)に当時の天皇陛下にその博識っぷりを披露する瞬間が来た時は、人生いいこともあるものだと感じたという。ともかく功績よりもキャラに目がいく人である。2020/02/12
marukuso
2
歩く辞書、16ヶ国語も喋れたなど伝説的な話が多々ある中、本書は熊楠が送りもらった手紙から考証する。豊富な知識は多大なる努力に裏打ちされていることを知る。また、粘菌を写生する絵の才にも長けていたのがこの人物の凄いところでもある。特技が食っては吐いての繰り返しで、むかついた奴の家の前にゲロをまき散らしたとあったのには笑うしかなかった。2012/04/03
i-miya
0
第1章 和歌山時代 心学塾 石田梅岩 小児によい 憶えた言語、忘れない <熊公の思い出> 2. 小学校と塾通い 雄小学校 「三花類葉集」 「訓蒙図い」(きんもうずい) 橋了から 寄合町3番地移転 雄(おの)小学校 「和漢三才図会」 「大和本草」貝原益軒 1630-1714 鳥山啓 博物学 てんぎゃん(天狗) <病を発した頃> 第2章 東京時代 1. 共立学校のころ <高橋是清校長> <大道芸人との一日> 三好太郎 千束村のねぐそのつるさん 夏目漱石 正岡子規 寄席通い 秋山真之 2. 大学予備門のころ2007/03/06