出版社内容情報
ケインズはいかにしてその経済理論・社会哲学を創り上げたか。ケンブリッジの群像からケインズの知の源泉を明らかにする。
内容説明
経済学、社会哲学(=市場社会観)、政策立案、文化活動、哲学的思索等の諸側面でのケインズの多様で華麗なる活動。経済学の一大中心地ケンブリッジでケインズの同僚たちが展開した独自の市場社会観。ケインズも有力なメンバーであったブルームズベリー・グループの個性が織りなす複雑な紋様―これらの多面性からケインズとケンブリッジ的世界の解明に挑む。
目次
第1部 時代状況(イギリスの経済的衰退―グローバル的、マクロ的、ミクロ的危機;第一次大戦前までのイギリス社会―経済の相対的停滞、帝国主義、社会主義とニュー・リベラリズム)
第2部 ケンブリッジの市場社会観(社会主義対資本主義―ピグー;自由主義的干渉主義―ロバートソン ほか)
第3部 ブルームズベリー・グループ(ブルームズベリー・グループ;ヴァネッサとその周辺 ほか)
第4部 ケインズの諸相(ケインズの生涯;『確率論』と「若き日の信条」 ほか)
第5部 市場社会考(市場社会論と経済理論の関係;市場社会システムをめぐって)
著者等紹介
平井俊顕[ヒライトシアキ]
1947年大阪府豊中市に生まれる。1971年東京大学経済学部卒業。1977年東京大学大学院経済学研究科博士課程修了。上智大学経済学部教授。専攻、経済学史・理論経済学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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