内容説明
滝沢馬琴(一七六七~一八四八)江戸後期の戯作者。貧しい下級武士に生まれながら、戯作という天職を得た馬琴は、失明などの障害を乗り越えて誠実にその著作に明け暮れた。本書では、『南総里見八犬伝』等の著作に見られる馬琴の知的感性を読み取りつつ、初の本格的職業作家としての生涯を描き出す。
目次
第1章 下級武士の子
第2章 戯作者への道
第3章 江戸読本への試行
第4章 『伊波伝毛乃記』
第5章 滝沢家終滅
第6章 『南総里見八犬伝』
第7章 馬琴最後のたたかい
第8章 「百年以後の知音」
著者等紹介
高田衛[タカダマモル]
1930年富山県生まれ。1953年早稲田大学第二文学部日本文学科卒業。1956年早稲田大学大学院文学研究科修士課程修了。1965年東京都立大学大学院文学研究科博士課程修了。立正学園女子短期大学、東京都立大学、近畿大学の教職を歴任し、現在、東京都立大学名誉教授、文学博士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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