内容説明
ゆたかさと安定を実現するために、日本経済に新たな発展の道はあるのか。右肩上がりの成長型社会から、少子・高齢社会の下でゆたかさや安定を実現させるという経済・社会の大転換を迎えた現在。どのような問題が顕在化し、解決すべき重要な課題は何か。その様々な問題を学際的に解明する。
目次
変革期における日本経済と経済・社会システム―平成大不況と日本の経済・社会の変貌
第1部 平成不況下で顕在化した日本経済のマクロ的政策課題(平成不況の教訓;金融危機の回避と金融システムの健全化;財政危機からの脱却と財政構造改革;財政再建と税制改革―避けられない増税)
第2部 日本経済再生と経済・産業の再編成(産業構造の転換と産業再編成;国際分業の進展と日本経済の再生―東アジアとの新しい経済連携と課題;環境ビジネスの発展と経営管理の新たな展開―日本経済再生への道)
第3部 真の日本経済再生に求められる経済・社会システムの構築(少子高齢化のなかでの日本の社会保障の改革;日本的雇用システムの「崩壊」と「再構築」―「失われた一〇年」と「これからの一〇年」;人口減少・少子・高齢社会の家計とくらし)
著者等紹介
中島克己[ナカシマカツミ]
1942年生まれ。1970年関西学院大学大学院経済学研究科博士課程修了。神戸国際大学経済学部教授。専攻は、財政学、地方財政論
三好和代[ミヨシカズヨ]
1981年神戸大学大学院経済学研究科博士課程後期課程単位取得。神戸国際大学経済学部教授。専攻は、国際経済学、国際金融論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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