内容説明
200年以上もの間、スミスの影に隠されてきた経済学者ジェイムズ・ステュアートが、主著『経済の原理』(1767年)公刊以降、晩年に取り組んだ諸問題にかんする研究書。
目次
第1章 ジェイムズ・ステュアートの生涯と著作―「ブリテンにおける経済学の父」
第2章 スコットランドの経済発展とジェイムズ・ステュアート―ステュアートの匿名小冊子『ラナク州の利益にかんする諸考察』について
第3章 スコットランド運河開発と内陸道路建設―ステュアートによる『経済の原理』普及の努力
第4章 スコットランド蒸留業をめぐる1779年の新聞記事について―晩年のステュアートと内国消費税問題
第5章 地方新聞の蒸留業関係記事とジェイムズ・ステュアート
第6章 『エディンバラ・イーヴニング・クーラント』におけるジェイムズ・ステュアートの蒸留業論―小規模蒸留業は勤労への刺激
第7章 ジェイムズ・ステュアートとアダム・スミス―イアン・ロスの新スミス伝を手がかりに
第8章 ステュアートの甥バハン伯によるジェイムズ・ステュアート伝
第9章 ジェイムズ・ステュアート研究にかんする文献調査―ステュアート家に継承されてきた『コルトネス文書』について
終章 『経済の原理』公刊以降のジェイムズ・ステュアート
著者等紹介
渡辺邦博[ワタナベクニヒロ]
1949年香川県に生まれる。1974年大阪市立大学経済学部卒業。同大学院経済学研究科博士課程単位取得退学。1989年奈良産業大学経済学部講師、その後助教授を経て、奈良産業大学経済学部教授。専攻は経済学史、経済思想史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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