内容説明
激動と混迷のイングランド17世紀を生き切ったピューリタン牧師リチャード・バクスターが、どのような社会に生活し、何を目指して牧会、著作活動にいそしんだのか、それが教区にいかなる変化を生んだのか。本書は、それを彼の伝記と著作に即して具体的に展開しようとする。
目次
伝統社会の崩壊とエートス
第1部 ピューリタン運動の概要とその社会的意義(ピューリタン主流派と急進派;ピューリタン運動の諸相;ピューリタニズムと経済;ピューリタニズムと社会 ほか)
第2部 R・バクスターのピューリタニズムと社会(R・バクスターとその時代―伝記に即して;『聖徒の永遠の憩い』(一六五〇年)―救済と現世
『聖なるコモンウェルス』論(一六五九年)―教会・国家・議会
『ファミリー・ブック』(一六七四年)と『家庭信仰問答』(一六八三年)―民衆のためのカテキズム ほか)
「聖なるコモンウェルス」に向けて
著者等紹介
今関恒夫[イマゼキツネオ]
1939年東京都生まれ。1971年慶應義塾大学大学院経済学研究科博士課程中退。1988年経済学博士(慶應義塾大学)。同志社大学文学部文化史学科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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