内容説明
古賀謹一郎(一八一六~一八八四)。名門の儒者であり洋学者。ペリー来航後、圧倒的な攘夷の風潮の中で敢然として開国を主張、貿易による富国強兵策を提言した。また東京大学の前身である洋学校蕃書調所を創設し、万民に開かれた近代的経営を行った。維新後、新政府から大学大博士として召されたが、薩長政府に仕える事を潔しとせず、市井の一老人として生涯を終えた。
目次
第1章 その生涯と家系
第2章 昌平黌の儒官として
第3章 長崎出張
第4章 下田行き
第5章 公明正大に開国すべし
第6章 蕃書調所の創設
第7章 引退と著書二編
第8章 幕府の瓦解と隠遁
第9章 明治十七年の生活
著者等紹介
小野寺龍太[オノデラリュウタ]
1945年生まれ。1963年福岡県立修猷館高等学校卒業。1967年九州大学工学部鉄鋼冶金学科卒業。1973年九州大学大学院工学研究科博士後期課程単位修得退学。九州大学工学部材料工学科教授を経て、九州大学名誉教授(工学博士)。日本近代史、特に幕末期の幕臣の事跡を調べている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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