内容説明
二〇〇四年一〇月に西安市で遣唐留学生、井真成の墓誌が公表され、日本と中国で大きな話題となった。本書は、井真成の故郷とされる大阪府藤井寺市で二回にわたって行なわれた「井真成市民シンポジウム」の記録と墓誌研究の最新成果から、井真成の文化と魂、心の交流を読み取り、古代の日中関係を描き出す。
目次
第1部 井真成市民シンポジウム1(遣唐使と井真成;古代の藤井寺周辺から)
第2部 井真成市民シンポジウム2(井真成墓誌を巡っての諸問題;中国で井真成墓誌を読む)
第3部 井真成関連論文(井真成墓誌の“里帰り”を求めて;六世紀洛陽の扶桑館から八世紀の井真成へ;井真成と「河内國志紀郡井於郷」―真成故郷探しで見つけた生と死 ほか)
資料編
著者等紹介
藤田友治[フジタトモジ]
1947~2005年。大阪府生まれ。関西学院大学文学部卒、立命館大学大学院文学研究科修士課程修了。大阪府立佐野工科高等学校教諭、大阪経済大学講師、アジア研究所(大阪経済法科大学)客員研究員、歴史・哲学研究所所長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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