出版社内容情報
歴史人口学が日本に定着してから半世紀、徳川時代に存在していた個性豊かな地域性と家族を多角的に描き出した実証研究の新展開
内容説明
日本社会の「地域性」という古くて新しい問いに歴史人口学からアプローチ。歴史人口学が日本に定着してから半世紀、徳川時代に存在していた個性豊かな地域性と家族を多角的に描き出した実証研究の新展開。
目次
徳川日本の家族と地域性研究の新展開
第1部 東北の変容(「家」の確立と家産の継承―睦奥国安達郡仁井田村の事例;出羽国村山郡山家村における世帯の変遷;大飢饉は人口をどう変えたか―天保期・仙台藩の人口復元;一九世紀初頭の奥会津地方における移住者引き入れ―人口増加策からみた地域変化)
第2部 西南の海の民(近世屋久島における世帯構成と「夫問い(ツマドイ)婚」
西南海村の人口・結婚・婚外出生
海の支配と隠れキリシタン
肥後国天草における人・物の移動―旅人改帳・往来請負帳の分析)
第3部 ひとつではない日本(日本における直系家族システムの二つの型―世界的視野における「家」;幕末における人口機構の地域差―石見銀山領にみる;離縁状にみる地域性;近代化初期における日本の地域性)
第4部 史料とデータベース(支配形態と宗門改帳記載―越前国を中心として;宗門人別改帳の記載形式―記載された家族を読む;一八・一九世紀を対象とした人口・家族研究のための情報システム―宗門改帳・過去帳・戸籍を入力史料として;歴史人口学の資料とデータベース)
著者等紹介
落合恵美子[オチアイエミコ]
1987年東京大学大学院社会学研究科博士課程単位取得退学。同志社女子大学専任講師、国際日本文化研究センター助教授等を経て、京都大学大学院文学研究科教授。専門研究分野は社会学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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