内容説明
われわれは今「大転換」の時代にある。こうした時代に、向かうべき方位を定めるには、時代動向の把握とともに、原点への回帰が不可欠となる。本書は、伝統的自然法の視点から、在るべき政治経済の規範原理を読み解く。また、近年浮上してきた企業の「社会的責任論」についても、その根拠を明らかにする。
目次
第1部 経済倫理学と自然法論(経済倫理学の浮上と自然法論;転換の時代と経済成層論;規範的思惟の構成と展開―社会科学と自然法思想 ほか)
第2部 労働・所有・経済社会体制(労働と労働の意義―キリスト教の労働観をめぐって;所有制の自然法的基礎;経済社会体制論の動向―もう一つの第三の道 ほか)
第3部 市場経済・民主主義・技術革新(エンテレケイア・システムとしての市場経済;市場経済の論理と倫理;民主主義の規範的前提 ほか)
著者等紹介
野尻武敏[ノジリタケトシ]
1924年生まれ。神戸大学名誉教授。(財)ひょうご震災記念21世紀研究機構会長。生活協同組合コープこうべ理事長。専門は経済政策論・比較経済体制論・高齢化問題等(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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