内容説明
北朝鮮の飢饉でなぜ大量の餓死者が出たのか。韓国はなぜ通貨危機に陥り、早く回復することができたのか。この10余年に朝鮮半島で起きた政治経済危機の真相に迫る。また、朝鮮半島統一の費用はどれくらいかかり、日本はどのような貢献をすべきか。動き始めた「東アジア共同体」への道筋は。朝鮮半島取材30年のベテラン記者が「危機の構図」とこれらからを読み解く。
目次
経済危機下、北朝鮮が軍備を増強できたのはなぜか
北朝鮮農業に構造的欠陥
北朝鮮の飢饉と政治経済改革
韓国経済危機で進む朝鮮問題の国際化
朝鮮統一費用の国際分担を
経済論理押しのけ、政治が「力」の介入―韓国「ビッグディール」に見る構造改革
グローバル化の中で韓国企業は生き残れるか―GMの大宇自動車買収
なぜ韓国の金融・企業改革は成功したか
羅津・先鋒自由経済貿易地帯と北朝鮮の経済開発戦略
金正日体制三つのシナリオ―核問題と改革・開放
金大中政権の太陽政策と南北朝鮮の経済協力
東アジア共同体への道
著者等紹介
田中良和[タナカヨシカズ]
1948年生まれ。1970年早稲田大学第一政治経済学部政治学科卒業、朝日新聞社入社。1978年ソウル延世大学韓国語学堂卒業。1985~89年ソウル支局長。外報部編集委員、調査研究室(総合研究センター)主任研究員を経て現在、外報部員。1994年米コロンビア大学ジャーナリズム・スクールCertificate for Advanced International Reportingコース修了。1997年法政大学大学院社会科学研究科修士課程修了(経済学修士)。2003年早稲田大学大学院社会科学研究科博士後期課程(アジア経済専攻)満期退学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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