出版社内容情報
なぜ世論はシニカルなのか?
内容説明
公衆をシニカルにしたのは政治家だけではない。メディアにも責任がある。新聞やテレビが、政治家の権謀術数や私利私欲にばかり焦点を合わせたために、公衆と政治家とジャーナリストの間で「冷笑の螺旋」が止まらなくなったのだ。本書が取り上げるフィラデルフィア市長選挙と医療保険改革論争についても同様である。実証研究は、記事を意味づける枠組みの違いが、すなわち、ニュースフレームの違いが、有権者のシニシズムを高めることを明らかにしている。報道は公共利益のための政治を伝えることができるだろうか。
目次
1章 大統領と下院議長とプレス
2章 シニシズムかリアリズムか
3章 ニュースのフレーミング
4章 フレーミング効果の認知的基盤
5章 研究のデザイン
6章 戦略型および争点型報道からの学習
7章 活性化する政治的シニシズム
8章 シニカルな公共精神の機能―メディアフレームの拡張
9章 シニシズムは伝染する
10章 シニシズムの螺旋を断ち切るには
著者等紹介
平林紀子[ヒラバヤシノリコ]
埼玉大学教養学部教授
山田一成[ヤマダカズナリ]
法政大学社会学部助教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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