出版社内容情報
国家シンボルを歴史的・文化的な視点で辿る。
内容説明
国王紋章・国旗・国歌、そしてあらゆるところに登場するブリタニアやジョン・ブル。また、イギリスを象徴する動物のライオンやブルドッグなどの表象は、自国意識を醸成するためだけではなく、それらを伝える媒体の変化と密接に関係しており、イギリス社会の変化そのものを物語るものである。本書では、一六世紀以前から現代にいたるまでの国家表象の歴史をさかのぼり、イギリスにおける自国意識の形成過程を考察する。
目次
序章 イギリスの国家表象
第1章 イングランドのブリタニア―一六世紀以前
第2章 グレイト・ブリテンのブリタニア―一七世紀
第3章 イギリスのブリタニア―一八世紀
第4章 大英帝国のブリタニア―一九世紀
第5章 大英帝国の衰退とブリタニア―二〇世紀以後
終章 イングランドとイギリス
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
viola
8
助かる!!ブリタニアについて書いてくれている本って本当に少なくて(特に日本語文献では)重宝しそうです。今のイギリスの国旗はスコットランドやイングランドの国旗が合わさったもの・・・というのは知っていても、なぜスコットランドはああいう旗だったのか等はあまり知られていませんし。しかし、問題が参考文献が一覧表でずらーっとあるだけで、注釈がないことです。意味ないんだよねぇ、どこで何を使ったのか書いていてくれないと・・・・。あと具体例が少ないということが気になります。内容としてはとてもいいのに、使いたくても使えない。2012/10/06