内容説明
日本の外交・通商戦略上極めて重要な地域でありながら、総合的な研究が空白とも言える湾岸諸国の経済的実態を、開発戦略の変遷と現状を中心に詳細に分析する。石油・エネルギー関連のみでなく、非石油産業分野も含め、様々な展望をもって展開される各国の構造改革・産業振興政策を検証。地域経済統合の深化や「石油に依存しない」経済構造の模索など、最新の動向を把握しながら中東経済の今後を展望する。
目次
第1部 経済開発編(湾岸諸国における開発戦略の方図―グローバル化の進展と関連して;新しい石油政策と「レンティア国家論」―「支配の正当性」と経済開発;クリークの奇跡―ドバイの開発戦略;湾岸首長諸国の開発戦略―ドバイ・モデルの伝播)
第2部 地域統合編(湾岸諸国の地域経済統合戦略―開発戦略の一環としての地域統合;GCCの形成と発展―20年の軌跡;GCCにおける地域経済統合―対外経済関係重視の統合深化)
著者等紹介
細井長[ホソイタケル]
1977年生まれ。1999年立命館大学国際関係学部国際関係学科中退、立命館大学大学院国際関係研究科博士課程入学(飛び級)、2001年立命館大学大学院国際関係研究科博士課程前期修了。2004年立命館大学大学院経営学研究科博士課程後期修了、博士(経営学)。立命館大学経営学部助手を経て、立命館大学経営学部非常勤講師
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