内容説明
「歴史文書を読むように」ロシアの文学作品を読み解き、そのことによって、ロシア史の一断片に光を当てるとともに、従来に無かったロシア文学の読み方を提起する。
目次
第1章 ピョートル大帝の近代化―『青銅の騎士』
第2章 デカブリスト前夜の社会―『知恵の悲しみ』(一九二四年)
第3章 元祖「余計者」―『エヴゲーニィ・オネーギン』
第4章 ニヒリスト群像―『悪霊』とネチャーエフ
補論1 第一インターナショナル・ロシア人支部史
補論2 バクーニンの「政治」の概念―第一インターナショナル・ロシア人支部の思想と論理より
第5章 世紀末のロシア―『小犬を連れた奥さん』
第6章 ロシア資本主義の黎明―『桜の園』
著者等紹介
久保英雄[クボヒデオ]
1944年生まれ。東京大学大学院社会学研究科国際関係論博士課程修了。国際関係論・ロシア近現代史専攻。静岡大学教授
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