手話でいこう―ろう者の言い分 聴者のホンネ

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  • サイズ B6判/ページ数 232p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784623042548
  • NDC分類 369.27
  • Cコード C0095

出版社内容情報

手話で暮らす二人の日々、二つの世界の接点。

内容説明

最初のケンカの原因は「物音」だった―。「聞こえる世界」と「聞こえない世界」の接点に向かい合わせに立つ夫婦の日常。

目次

第1章 いつものくらし(ろうの飼い主を呼ぶ方法;カウンターキッチン ほか)
第2章 聞こえる世界の中で(朝から「?」;家の中の手話 ほか)
第3章 ねこ、大学へ行く(ろう者が大学で学ぶとき;カミングアウトは解放につながらない ほか)
第4章 異文化との出会い(みにくい矛盾;旅行社の一筆文書 ほか)

著者等紹介

秋山なみ[アキヤマナミ]
本名・秋山奈巳。1972年、大阪生まれ。プール学院短期大学(現プール学院大学)英文科卒業後、OL生活などを経て、2001年同志社大学文学部に編入学、講義保障の運動に取り組む。現在、同大学科目等履修生

亀井伸孝[カメイノブタカ]
1971年、神奈川生まれ。京都大学大学院理学研究科博士後期課程修了(生物科学専攻)。現在、関西学院大学COE専任研究員。専門は、人類学・アフリカ研究
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

かんたろう

2
普段あまり知ることのできないろう者の本音が(ちょっと)わかる本。手話を学ぶものとして考えさせられることが多かった。大学の講義や講演会などに常に手話通訳をつけて欲しいというろう者の情報保証の問題は難しい問題だけど自分に何ができるのか考えていかなければならない。自分もローソンを「聾+損」とかついついやっちゃうから気をつけようっと。自分はろう者にはなれないが、ろう者にとって最善の隣人でありたいというかめさんの考え方はなるほどと思った。2013/08/31

バハティ

1
私も目に見えない障害者として、共感することが沢山あった。障害者ものの講義に「癒されに」来る健常者のなんと多いことか。実際に目に見えない障害者として暮らしてみたら、周りの心無い誤解、支援体制の整ってなさにストレスフル状態で、癒されどころかイライラさせられることばっかりじゃ!手話をみっともないと言い、睨み返されても平然と手話を見てヒソヒソ噂をし、入学式への手話通訳派遣要請を「何で必要なんですか?」一般公開の講座に手話通訳を付けるのを要請したら「後でパンフ読めば?」配慮がないどころでない。2018/08/03

ドシル

1
聴者文化とろう者文化を、聴者(夫)とろう者(妻)の経験から分かりやすく、コミカルに綴ったエッセイとも言える作品。 コミカルで分かりやすい中にも、日本が抱える聴覚障害者問題や差別、情報保障の問題などを提起している。

ががが

1
最初の章は気楽に読んでいたが、進むにつれ深刻なテーマが浮かんできたようなかんじ。ろう者と聴者を障害というよりも文化として捉えていたが、本当にことなる文化を理解するというのは難しい。無関心が無理解をうむ。もっと手話について興味を持とう。2013/01/12

hakofugu

0
★★★★☆2022/04/05

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